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恵庭ブロック食育事業(番外編)  投稿者:Nメガネ(恵庭ブロック)

みなさん、こんにちは。

 

恵庭ブロックの中村タカヒロです。

 

今回は食育のお話しをちょっと脱線しますが、農家としては避けて通れない「自然の脅威」について語りたいと思います。

 

 

今年は、例年にまして「異常気象」な年かと思います。

特に春先は九州で長雨、そしてこの夏は北海道で台風が3つも上陸……

 

十勝や南富良野などでは、川の氾濫や決壊で洪水による被害が尋常じゃないとのこと、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

 

そこで今回は、現在のJA道央の青年部員の多くは経験の無いであろう「水害」についての話……経験談をしようと思います。

 

 

先ほど「経験談」と書きましたが、私、過去に洪水被害に遭ったことがあります。

 

みなさんは「56水害」を知っていますか?

 

その名の通り、昭和56年に起きた水害なのですが、8月3日から6日にかけて発達した前線と台風12号によって、8月22日から24日にかけて台風15号による雨などで1ヶ月の間に約700ミリの雨が降り石狩川の支流などで氾濫が起きました。

 

恵庭でも千歳川の支流で氾濫が起き、我が家も2度の大雨で2度の床上浸水に遭いました。

 

その際、自衛隊のボートで救助されましたが、濁水に沈む家を見て……ただただ呆然としていたのを、4歳になったばかりの物心ついた自分ではありますが、35年経った今でもしっかり覚えています。

だから、今回も含め洪水被害の映像を見ると、とても心が痛みます。

 

あれから治水対策も進みましたが、自然はどんな猛威を奮うか分かりません。

 

 

何が起きても変じゃない時代、我々農家は心の片隅に覚悟を持ち、消費者のみなさんは、そんな僕らの覚悟を感じて農産物を美味しく食べてもらえたら嬉しいです。

 

 

下の写真は、今年の春に撮った大豆畑の夕景です。

 

ちなみに35年前に、右側にある川が氾濫して水が浸かった場所であり、左端の木のそばに僕の生家がありました。

家は住めなくなり取り壊しましたが、畑は今でも農産物を育んでいます。

 

被害に遭った方に「頑張って」なんて簡単には言えませんが、いろんな意味で諦めないでください。

 

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